採用動画の種類と目的別活用法|会社紹介・社員インタビュー・ショートドラマの使い分け

最終更新 : 2026年10月15日

「とりあえず会社紹介」ちょっと待って。会社紹介・社員インタビュー・ショートドラマの使い分け
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John Doe

北麓動画クリエイター
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採用動画と一口に言っても、会社紹介、社員インタビュー、ショートドラマなど、その「種類」は多岐にわたります。種類が多いほど、「自社はどれを選べばいいのか」と迷いがちです。

この記事では、採用動画の主な種類を「目的別の使い分け」という軸で整理します。さらに、東京・代々木の映像制作会社・有限会社北麓(HOKUROKU)の制作現場でつちかった「感情設計」という独自の考え方を交え、種類を選ぶ前に決めておくべき設計の視点までお伝えします。読み終えるころには、自社の採用課題に合う動画の組み合わせが見えてくるはずです。

採用動画の「種類」は、目的から逆算して選ぶ

採用動画選びでつまずきやすいのは、「まず種類ありき」で考えてしまうことです。「とりあえず会社紹介を作ろう」と種類から入ると、誰に何を届けたいかが曖昧なまま、印象に残らない動画になりがちです。

大切なのは、目的とターゲットを先に決め、そこから逆算して種類を選ぶ順番です。実際、求職者が採用動画に求める情報は、企業が発信しがちな情報とずれていることが分かっています。2025年のある調査では、求職者が動画でこそ見たい内容として「1日の流れ」「職場の雰囲気」「入社理由・決め手」が上位に挙がり、これらは企業側の供給を需要が上回っていました(※1)。形式的な会社説明よりも、等身大で具体的な情報が求められているのです。

しかも、見たい内容は世代によって異なります。同じ調査では、20代は仕事のやりがいや1日の流れなど全体像を、30代以降は職場の雰囲気やオフィスの様子などミスマッチ防止につながる情報を重視する傾向が示されました(※1)。つまり採用動画は、1本ですべての求職者をカバーするのではなく、ターゲットごとに種類と内容を使い分けることが効果につながります。

採用動画はすでに当たり前の存在になりつつあります。別の調査では、直近で就職・転職した人の約8割が採用動画を1本以上視聴したと回答しています(※2)。だからこそ、数ある中で「自社に合う1本」をどう設計するかが問われています。

会社紹介動画|企業の世界観と「働くイメージ」を伝える

会社紹介動画は、企業理念やビジョン、事業内容、職場の雰囲気を総合的に伝える「顔」となる動画です。採用サイトのトップや会社説明会の冒頭で使われることが多く、求職者が最初に企業と出会う接点になります。

向いているのは、まだ自社を知らない求職者に第一印象を届けたい場面です。一方で、情報を詰め込みすぎると「きれいだけれど印象に残らない」動画になりやすいという弱点もあります。求職者は作り込まれた世界観よりも、ありのままの姿に信頼を寄せる傾向があるためです。

北麓では、会社紹介動画を「企業の世界観を設計する仕事」と捉えています。「想いの本質を、映像で掘り起こす」という信条のもと、経営者やクライアントの言葉の奥にある背景まで汲み取り、構図やカラーグレーディングでトーンを緻密にコントロールしています。単なる事業説明に終わらせず、「ここで働く自分」を求職者がイメージできる映像に仕上げることを重視しています。

社員インタビュー動画|「自分に近い誰か」への共感を生む

社員インタビュー動画は、実際に働く社員が仕事のやりがいや入社理由を語る形式です。求職者が最も知りたい「リアルな声」に直接応えられるため、共感や志望度の向上につながりやすい種類です。

先述の調査でも、求職者が求める「入社理由・決め手」や「職場の雰囲気」は、インタビュー動画と相性の良いテーマでした(※1)。新卒・中途を問わず、「自分に近い誰か」がいきいきと働く姿は、入社後のイメージを具体化させ、ミスマッチを防ぐ効果が期待できます。

ただし、インタビュー動画の質は「いかに自然な表情と言葉を引き出せるか」で大きく変わります。台本を棒読みするような映像では、かえって不信感を与えかねません。北麓では、代表自らがインタビュアーとなり、台本に頼らない自然な語りを引き出す撮影スタイルをとっています。クローズアップで表情の機微を捉える演出も、映像のプロならではの技法として活かしています。

ショートドラマ・縦型動画|Z世代に「物語」で刺す

近年とくに注目されているのが、ストーリー仕立てのショートドラマや、TikTok・Instagram Reels向けの縦型ショート動画です。Z世代は短尺動画に親しんでおり、説明型よりも物語型のコンテンツに反応しやすい傾向があります。

なぜ物語は人の心を動かすのでしょうか。神経経済学者のポール・ザック氏の研究では、緊張感のある筋立て(ドラマチックアーク)を持つ物語が視聴者の注意を維持し、共感に関わるホルモンであるオキシトシンの分泌を促して、視聴後の行動まで変化させうることが示されています(※3)。採用動画にストーリーを取り入れる意義は、まさにここにあります。

北麓は、この「物語で心を動かす」原理を体系化した独自の「感情設計」という方法論を持っています。「違和感→好奇心→理解→共感→感動」という感情の流れに沿ってシナリオを組み、短い尺の中にも主人公の葛藤と成長という「小さな英雄の旅」を織り込みます。求職者が「自分の物語」として感じられる構成を設計することで、Z世代の共感を引き出すアプローチです。

縦型動画はSNSでの拡散効果も見込めます。視聴場所に関する調査では、採用動画の視聴先としてYouTubeや採用サイトが上位に挙がっており(※2)、配信先に応じてフォーマットを最適化する発想が欠かせません。

目的・ターゲット別の使い分け早見表

ここまでの3種類に加え、社長メッセージ動画、1日密着(ドキュメンタリー)動画、社員座談会動画、オフィスツアー動画なども、目的に応じてよく使われます。重要なのは、種類を単独で考えず、ターゲットと配信先に合わせて選び、組み合わせることです。

下表は、採用ターゲット別のおすすめの種類と狙いを整理したものです。

採用ターゲット 相性の良い種類 主な狙い
新卒(Z世代) ショートドラマ・縦型ショート・1日密着 共感と第一印象の獲得、SNSでの拡散
中途 社員インタビュー・座談会・業務紹介 仕事内容とカルチャーの具体的な理解
経営層の想いを伝えたい 社長メッセージ・会社紹介 理念・ビジョンへの共感
外国人採用 多言語ナレーション付き会社紹介・インタビュー 言語・文化の壁を越えた理解促進

配信先によっても最適な尺は変わります。前述の調査では、求職者の視聴は短尺化が進んでおり、SNS向けは30〜60秒程度、より志望度の高い層向けには60〜120秒程度と、役割に応じて尺を分ける「採用ファネル×動画尺」の設計が有効とされています(※1)。採用サイトには数分かけてじっくり見せる動画を、SNSには要点を絞った短尺を、と配信先ごとに作り分ける発想が成果を左右します。

北麓が得意とするのは、こうした複数フォーマットへの展開です。1回の撮影素材から、採用サイト用の本編、SNS用のショート、説明会用のループ版などへリカットし、撮影コストを分散しながら発信量を最大化します。種類を「組み合わせ」で設計する考え方です。

「どの種類か」より先に決めるべきこと

ここまで種類別の特徴を見てきましたが、北麓が最も重視しているのは、実は「種類選び」よりも前の工程です。

それが、「動画を見終わった後、求職者にどんな感情を持ってほしいか」というゴール設定です。北麓は独自の「感情設計・逆算シート」を用いて、まず到達したい感情(ゴール)を定め、そこから構成・演出・そして種類を逆算して設計します。種類はあくまで手段であり、ゴールが定まって初めて最適な手段が決まる、という考え方です。

この「逆算」の発想には、制作上の実利もあります。制作前に感情のゴールを共有しておくと、途中で方向性がぶれにくく、追加費用や手戻りのリスクを抑えやすくなるためです。

さらに北麓では、代表自らがディレクター・プロデューサー・エディターとして全工程に入ります。営業担当とディレクターが分かれている体制では、クライアントの意図が現場に伝わる過程で薄まりがちです。一気通貫の制作なら、会社紹介・インタビュー・ショートドラマと複数の種類をまたいでも、世界観やトーンがブレません。これは、種類を組み合わせて使う採用動画において見落とされがちな、しかし重要な視点です。

採用動画の種類選びでよくある質問

Q. 採用動画は何分くらいが適切ですか。

配信先と目的によって異なります。SNS向けの短尺は30〜60秒、採用サイトや説明会でじっくり見せる動画は1〜3分程度が一つの目安です。近年は全体に短尺化が進んでいるため、長く作るより、役割ごとに尺を分けるほうが効果的とされています(※1)。

Q. 種類は1本に絞るべきですか。複数必要ですか。

ターゲットが複数いるなら、種類を使い分けるのがおすすめです。求職者が求める内容は世代やキャリア段階で異なるため、1本ですべてをカバーするより、ターゲット別に複数用意するほうが響きやすいことが分かっています(※1)。1回の撮影から複数フォーマットへ展開すれば、コストを抑えながら使い分けが可能です。

Q. 採用動画はどこで見られていますか。

調査では、視聴場所はYouTubeと採用サイト・ホームページが上位を占めました(※2)。配信先を想定したうえで、フォーマットや尺を設計することが大切です。

まとめ

採用動画の種類は、会社紹介・社員インタビュー・ショートドラマをはじめ多岐にわたりますが、選び方の軸はシンプルです。「種類」から入るのではなく、誰に何を伝え、見終わった後にどんな感情を抱いてほしいかという目的から逆算すること。そして、ターゲットと配信先に合わせて種類を使い分け、組み合わせること。この2点を押さえれば、自社に必要な採用動画の輪郭が見えてきます。

求職者の多くがすでに採用動画を判断材料にしている今(※2)、大切なのは本数ではなく「設計」です。種類選びに迷ったときこそ、目的から逆算して伴走してくれるパートナーを選ぶことが、採用成功への近道になります。

採用動画の種類選びや、目的からの逆算設計でお悩みなら、有限会社北麓(HOKUROKU)にご相談ください。東京・代々木を拠点に、企画から撮影・編集・キャスティングまでをワンストップで対応し、代表自らが現場に立って「感情設計」の視点から映像を設計します。「まだ方向性が決まっていない」段階からのご相談も歓迎しています。見積もりは無料です。まずはお気軽にお問い合わせください。

採用動画のご相談は、まだ何も決まっていない段階でも

「動画を作るべきかどうか」から一緒に考えます。目的・予算・時期が固まっていなくても構いません。まずは採用の悩みからお聞かせください。

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監修

藤橋 俊昭 (有限会社北麓 代表取締役)

映像制作歴25年。採用動画・企業紹介動画の企画から撮影・編集までを一貫して手がけ、独自メソッド「感情設計」に基づく現場ヒアリングと構成設計で、数多くの企業の採用課題解決に携わる。北麓について

出典一覧

※1 株式会社moovy「採用動画は『認知から内定承諾段階にまで』効果あり!求職者の8割以上が見る時代|moovyコラム」 https://company.moovy.jp/column/2046/

※2 株式会社moovy「採用動画視聴は8割。しかし求職者が求めるものとズレあり——見極めツール化する採用動画の実態【採用動画トレンド調査2025】|PR TIMES」 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000032.000062343.html

※3 Greater Good Science Center(University of California, Berkeley)「How Stories Change the Brain」 https://greatergood.berkeley.edu/article/item/how_stories_change_brain

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